所沢三田会 ―― 活動記録 ―― 平成25年度
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古都鎌倉と坂東の平氏と源氏




 当三田会が、所沢市民を対象に、さまざまな文化活動を提供する目的で、年間3〜4回を目標に講演会、音楽会、コンサートを実施しています。

今回は平塚宗臣前会長に講師をお願いして“古都鎌倉と坂東の平氏と源氏”をテーマに講演を行ってもらいました。

9月18日(土)の午後、新所沢公民館学習室において行われた講演会は満員(定員84名)の参加者のなか始まりました。

平塚前会長は、所沢の郷土史に造詣が深く、さらに坂東(関東もしくは東国)の歴史研究にも取り組んできました。今回はその成果を披露していただきました。

鎌倉時代は一言で言い表せば武士の時代の始まりであり、公家の時代の奈良・京都から時代の中心が坂東(関東もしくは東国)の鎌倉に移った時代でした。しかし武士はそもそも公家を警護する武装集団という出自であり、天皇の家臣として姓を賜った武士の代表が平氏と源氏でした。平氏の祖は第50代桓武天皇、源氏の祖は第56代清和天皇です。

坂東の代表的な平氏は、三浦、上総、千葉、秩父、土肥ら八氏、源氏のそれは新田、足利、佐竹、武田の各氏が散らばっていました。鎌倉幕府の祖、伊豆に流された源頼朝は土肥、北条、三浦の平氏各氏に監視される状況にありましたが、頼朝の源氏再興に組したのが坂東八平氏の土肥、北条、三浦だったのは歴史の皮肉といえましょう。

また、頼朝は自己の地位を確立するために異母兄弟ですら次々と抹殺してきました。現代の家族・親族観からは理解しにくい決断・行動をとっています。

古都鎌倉は誰もが一度は訪れたことがある京都と並ぶ一大観光名所です。最後に鎌倉市内の地図を示して鎌倉時代の名所、旧跡の歴史的由来を説明し、歴史を知ればより深く鎌倉を知ることが出来るし、新たな鎌倉を発見できるでしょう。歴史を知ること、学ぶことの面白さ、大切さを熱っぽく語る平塚前会長でした。





    

    

    




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